Q:ビジネスフレームワークとはなんですか?
Q:新しい経営計画を立てたいのですが、一般的な方法を教えてください。
Q:マーケティングの4Pとはなんですか?
Q:バランススコアカードはどのようなものですか?
Q:経常利益で業績を判断していますが、欧米では経常利益という考え方が無いようですが
Q:EVAによる評価がありますが、メリットは何ですか?
Q:連鎖倒産の危険に対応したいのですが
Q:助成金について
Q:コスト削減に取り組むことになりました。適正人員など検討したいのですが一般的な方法はありますか?
Q:需要予測が当たらないのですが。。。。
Q:自社の情報化投資が妥当かどうかはどうすればわかりますか?
Q:システムの導入を考えています。オペレーティングシステム(OS)はWindowsとLinuxはどちらがいいでしょうか?
Q:人に動いてもらうためにはどんなことが必要でしょうか?
Q:組織がうまく機能していないように思えるのですが。
Q:助成金や融資などを受けることはできますか?
Q:融資を受ける際の注意点はありますか?
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Q:開業届けとは何でしょうか。
A:開業届け、正式には「個人事業の開廃業等届出書」のことです。開業後1ヶ月以内に「所得税(国税)」を管轄する地元の税務署に届ける必要があります。ただし、罰則規定はありませんし、遅れても怒られることはありません。開業届けを出す必然性は、何らかの公的事提出書類として必要とされたり、納税を白色申告ではなく、青色申告で行う場合があるでしょう。まあ、自分で事業を始めても確定申告で納税義務はあるわけですから、節税を考えれば開業届けを提出して青色申告にしたり、法人化を考える必要があります。
ちなみに、「個人事業の開廃業等届出書」は屋号や開業日、青色申告の有無、事業概要などを指定の用紙(国税庁からダウンロード可能。税務署でももらえます)に記載して窓口に提出すれば数分(もっと短い!!)で承認印を押して受領してくれます。控えが必要な場合には、同じ内容の届出を2通作成して提出すれば、1通を受領印を押して返してもらえます。
青色申告の申請も同時に提出可能ですが、節税を目指すのならば青色申告も申請しましょう。
「青色事業専従者給与に関する届出」も提出すれば奥さんに給料もあげられます。(ただし、配偶者控除は無くなりますので専業主婦の場合には給料の額をよく考えて提出しましょう。)
Q:ビジネスフレームワークとはなんですか
A: 経営課題解決のための考え方をまとめたものです。
以下に、特に経営戦略立案で使われるビジネスフレームワークを紹介します。
■外部環境に関するもの: ※外部要因からやるべきこと(should)を検討。「できること」とのかい離が問題
・環境:PEST分析 政治的(P=political)、経済的(E=economic)、社会的(S=social)、技術的(T=tchnological)
・業界:ポーターの5フォースモデル
※個別企業向け:3Cモデル(外部:Customer,Compititor + 内部:企業Company )
■内部環境に関するもの:
・組織分析:SWOT分析 →隠れた強みの発見へ
・バリューチェーン分析:競争優位の源泉を明確化
※3Cモデル
■ドメイン(何を)決定に関するもの:誰のどんなニーズに何でこたえるか?
・ ドメインの決定<エイベル>… ターゲット(市場/顧客) の ニーズ(機能) に 独自技術 で応える
・CSF(重要成功要因)、コアコンピタンスを活かす
■将来の方向性(どの方向性で何を):
・アンゾフの製品・市場マトリックス
応用:技術・市場マトリックス
■競争戦略に関するもの:
・アンゾフの競争戦略
製品差別戦略、市場細分化、市場占有率拡大、市場集中化
・競争地位別戦略(コトラー)
・リーダー:全方位、チャレンジャー:差別、ニッチャー:集中、フォロワー:模倣
・競争戦略/ポーターの3つの基本戦略
・ コストリーダーシップ:マスマーケティング
・ 差別化(重要) :差別的マーケティング
・ 集中化(コスト集中、差別化集中) :集中的マーケティング
■市場と顧客の把握に関するもの:
・4P (マッカーシー :プロダクトアウト型、製造業向けの従来の分析)
・4C(ラウターボーン :マーケットイン型・顧客視点、サービス業も含めた新しい分析)
■経営資源(人、物、かね)の配分に関するもの
・PPM(市場成長率、相対的マーケットシェア)
・BS(業界の魅力度、事業単位の地位)
・戦略クラスターモデル(市場成長率、市場地位)
■製品開発
・商品ライフサイクル分析
・キャズム理論
Q:新しい経営経営計画を立てたいのですが、一般的な方法を教えてください。
A:全社戦略と事業部戦略では異なってきますが、全社戦略の場合をご説明します。まず、自分の会社がどのような状況に置かれているか、基礎情報を集めます。
ポーターの5フォースモデル(5つの競争要因)というものがあります。自社がどのような外部環境におかれているかを調べるためのモデルです。買い手、売り手、代替品、新規参入業者、競合についてその脅威とチャンスを調べます。いま市場が閉塞状態にありのか、規制緩和などいろいろなチャンスがあるのか検討します。
次に自社のバリューチェーンと呼ばれる社内プロセスを考え、自社の弱いところ、技術的アドバンテージやブランド資産などの強みを洗い出します。
以上の過程で、自社の弱みを克服し、強みとチャンスを生かした重点目標(CSFと呼びます)を検討します。
次に、「誰の、どんなニーズに、何で応えるのか」を検討します。これがビジネスドメインとよばれるものです。
あとは競合に勝つための競争戦略、実際に実行するためのマーケティング戦略作成へとブレークダウンしていきます。
中長期の経営計画としては、先ずはCSFの発見とビジネスドメインを明確にしましょう。
Q:マーケティングの4Pとはなんですか?
A:製品:Product,
価格:Price, Place(販路), 販売促進:Promotion
の4つをいいます。マッカーシーの4Pとも呼ばれます。最近は顧客中心にコトラーが4C Customer Value(プロダクト),Cost of
Customer(プライス),Convenience(プレイス),Communication(プロモーション)という言い方もしています。主に「製造業」における製品戦略のための分析軸として使用されます。「卸売業」では4Pよりも、MD、物流(ロジスティック)、リテールサポートという軸で分析し、「小売業」では品揃え(MD)、プロモーション、店舗立地、「商店街」では:テナント・ミックス/MD(product,price),プロモーション、環境施設サービス、「ダイレクトマーケティング」ではプロダクトオファー、メディア、クリエイティブという軸で分析します。
これらは、分析のための一般的な枠組み(フレームワーク)であり最低限これらの軸での分析をすることが必要です。
Q:バランススコアカードはどのようなものですか?
A:企業経営では売上高、経常利益率、キャッシュフロー、EVAなどの経済的な指標で管理されます。これはトップ経営者が管理する指標としてある意味的確なものです。
しかし、同じキャッシュフローの会社でも、同じEVAの会社でも社員のやる気や保有しているブランドや技術なども無形資産を考えると企業価値は異なってきます。あなたはどちらの会社に投資しますか?
同様に、経営においても単に財務指標だけで判断しても企業価値を拡大していくことはできません。そこで、4つの指標(財務、顧客、社内プロセス、学習と成長)からバランスよくスコア表を作り、それらの相互関係を定義し、従来の財務指標が様々な指標の結果として導かれるように戦略を作ることが求められています。
これは大企業に限らず、中小企業でも利用できる経営手法です。ぜひ活用してみましょう。
Q:経常利益で業績を判断していますが、欧米では経常利益という考え方が無いようですが
A:経常利益はご存知のように、変動費である原価、固定費としての販売管理費を引いた営業利益から、受取・支払利息や財テクなどの営業外損益を加味した指標です。
欧米では営業利益を考えた後は、株主資本で使ったコスト、他人資本(負債)で使った支払利息などのコストを考えてEVAなどを計算します。
経常利益という考えでは、株主資本の調達コストが考えられていないため、欧米の株主主権の環境にはなじみません。逆に今までの日本は銀行との関係が強く銀行主権のもと、銀行への支払を考えた利益を重視していました。
これからの日本も経常利益だけでは(海外企業などとの)客観的な評価ができない時代になってきています。
Q:EVAによる評価がありますが、メリットは何ですか?
A:株主資本のコストを考慮した会社経営が可能になります。また、比率ではないので、金額を部門目標として割り当てることが可能であり、ピラミッド型の組織目標を設定できます。
Q:連鎖倒産の危険に対応したいのですが
A:取引業者の倒産などにより債権の焦げ付きが発生し、経営に大きな影響を生じることがあります。特定取引業者への過度の依存は経営の安定に問題を生じる場合があります。取引業者の経営状況を定期的にチェックし、自社としての与信枠を検討しましょう。中小企業向けの施策としては、「中小企業倒産防止共済制度」があります。毎月積み立てた掛金の10倍(最大3200万円)まで無担保・無保証人・無利子で貸付が受けられます(ただし、共済金の1/10相当が掛金から控除されます。)
Q:助成金について
A:助成金は資金を直接得る方法の一つとして重要な意味を持ちます。「融資」が返さなければならないお金だとすれば、「助成金」は返さなくてもいい資金調達になります。しかし、その分ハードルは高く、幾つかの条件を満たさなければなりません。
その種類はドリームゲートのホームページにあるように各種の助成金があります。(「支援情報」から検索できます)
創業初期に必要な技術開発の助成金もたくさんあります。
開発助成金などで注意することは、以下です。
(1)満額が助成されるのではなく、総額の1/2や2/3の助成になります。
(2)後払いの支払になります。
つまり、お金が全くない人は助成金をもらうことができますのです!!!
助成金といっても、創業時の助成金はやっぱり債務超過だったり、自己資本の無い人にはもらうことができないのです!!!
この点は注意してください。助成金申請などにお困りの際はご相談ください。
助成金の管轄団体:国:経済産業省、都道府県、都道府県の支援センター、市区町村または商工会議所、情報処理推進機構(IPA)、情報通信研究機構(NICT)、新エネルギー・産業技術開発機構(NEDO)、UFJ助成金 その他就労関係の受精金もあり
Q:コスト削減に取り組むことになりました。適正人員など検討したいのですが一般的な方法はありますか?
Q:自社の情報化投資が妥当かどうかはどうすればわかりますか?
Q:システムの導入を考えています。オペレーティングシステム(OS)はWindowsとLinuxはどちらがいいでしょうか?
A:一概には言えません。ただ、UNIXであるLinuxの導入にはそれなりの敷居があります。Windows環境に比べて確かなシステム管理者の存在が必要です。もし社内にUNIXシステム管理の技術者がいるのであればLinuxの採用も考えられます。フリーソフトの類(商用のLinuxもたくさんあります)であるLinuxには不具合解決に対する柔軟性もあります。
Windowsの場合にはシステム自体の変更は不可能です。
システムをアウトソーシングする場合にはOSではなく使用目的と調達ベンダーの成熟度で判断しましょう。
Q:人に動いてもらうためにはどんなことが必要でしょうか?
A:山本五十六の言葉をご紹介します。
山本五十六の言葉にすべてが書かれているように思います。
「やってみせ、言ってきかせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」
Q:組織がうまく機能していないように思えるのですが
A:バーナードが組織成立のためには3つの要素が必要だと言っていますそれは、「共通目的、貢献意欲、コミュニケーション」の3つです。
Q:助成金や融資などを受けることはできますか?
A:中小企業庁では中小企業のための各種施策を「中小企業施策利用ガイドブック」にまとめています。どのような施策を利用できるかはガイドを参照してください。施策の利用をご検討の場合はお問合せください。適切な施策とその活用についてアドバイスいたします。
A:融資を受ける際には、返済プランを考えましょう。どのように売上げを上げて、どのように返済するとどれだけの利益が残るか考えて見ましょう。
また、融資の際には金融機関から「企業格付け/債務者区分」されることを意識しましょう。金融機関は貸し出し先の格付けを行い、それに応じた貸し出しの引当金を積むように金融庁から指導されています。企業格付けが悪ければ利息の優遇もなく、最悪貸し剥がしなどの対応を取られることもあると認識しましょう。
企業格付けを上げるためには、自社の経営状況を正しく開示し、将来のプランなどを説明して会社の体力などを正しく判断してもらうことが肝心です。
Q:風水ってなに? ビジネスとどんな関係があるの?
A:最近、「ビジネス風水」など風水のビジネスへの適用が注目されています。
「『風水』で経営ができるの?」という向きもあるでしょうが、万物には「気」と呼ばれるエネルギーが存在するので、調子が悪い時には「気」の状態も少し考慮して心機一転がんばりましょう、というものです。
万物には「気」が存在するのですが、その「気」には「陰」と「陽」の「状態」があり、また、五行(木、火、土、金、水)と呼ばれる属性があり、それぞれの属性が方角や色、形などとの相性の良し悪しがあります。また、「気」には「流れ」があり、これが「風水」が「方位」との関係があると思われているゆえんでもあります。(これは八方位(八卦)という8つの方位のことです)
諸葛孔明が使用したと言われる「奇門遁甲(きもんとんこう)」が方位術とすれば、風水は静の地理学、方位学といわれています。
このように、すべてのものは陰陽の状態を持ち、五行の影響を受け、そして空間・方位の影響を受けます。
つまり、仕事の種類も、仕事をする場所も、お店の位置や方角も、そしてその中のインテリアもすべて気の影響を受けます。仕事をうまく進めるためのオフィスの位置やオフィス内の備品の置き方、また、お店を開く時の位置、方位などが風水の対象となります。
経営資源が豊富な大企業の方が、また戦力を集中する方が勝てるヨ、という理屈だが、
中小企業にとっては逆に、ニッチ市場に分割し、小さな市場で戦えば大手と競争できる、
と解釈できます。
ランチェスターの法則も弱者が勝つためには?と読み替えると現代でも十分役に立ちます。
Q:兵法って何?(三十六計)
A:中国の儒教では四書五経の学習が重要です。また、戦わずして勝つための中国の兵法書も数々種類があり、先人の英知が込められています。
ちなみに、「兵法三十六計」の作者は不明です。「孫子の兵法」は十三篇からなる兵書で、「兵法三十六計」とは関係ありません。
以下に兵法三十六計を1計1コメントでご紹介します。
A:物事を考えるときには、幾つかの切り口で考えることが大切です。俗に言う「ミッシー」に切り口を設定することが大切です。
(*)
ミッシー:MECE(Mutually Exclusive,Collectively Exhaustive) もれなくダブリなく …4C,4P
etc
ミッシーに切り口を考える場合には、ロジックツリーで書き・考え・切り口を見つける習慣が大切です。
以下に、中小企業診断士の2次試験受験時にまとめた資料をご紹介します。
特に試験に限らず、物事に対して調査・分析する際に眺めてみてください。
経営戦略
組織
マーケティング
小売業
キーワード:コンビネーションストア、スクラップ&ビルド戦略、集中戦略(ドミナント出展戦略)
売上高=客単価(単価
MS × 買上点数 ISM) × 来店客数(客数(
新規開拓)×来店数 FSP)
POSデータの集計基準:単品 → カテゴリー → 顧客単位
商店街
卸売業
製造業
キーワード:
差し立て(ディスパッチ)
段取替:外段取り、内段取り、シングル段取り
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